会計ソフトの導入のためには、
最新の貸借対照表や各科目の内訳、損益計算書がそろっていなければ
導入できないと思われがちですが、
実はわかる範囲で残高を登録して、運用しながら、残高を合わせることができます。
最低限、必要な科目の残高として
現金
普通預金
当座預金
の残高を押さえておけば、導入は可能です。
弥生会計では、
科目残高の登録時点で、貸借対照表の貸借の金額が合致していなくても、
資本金等で調整して貸借対照表の合計金額を合わせます。
そのため、
現金
普通預金
当座預金
の残高だけでも、弥生会計にデータは入力できます。
(極端にいえば、残高を登録しなくても、入力はできます。)
通常企業であれば、「現金出納帳」はありますから、現金残高は把握していますし、通帳を
「預金出納帳」は銀行の預金通帳をみればわかります。
ですから、弥生会計にわかる範囲の残高を入力して、運用をとりあえず開始させて、
そして、残りの科目の残高がわかり次第、
「科目残高の登録」
で、残高を入力していくのです。
もちろん、これは変則的なやり方です。
 
きちんと残高がそろっていれば、ちゃんと入力すべきです。
たとえば、
3月決算の会社は、3/31が決算日ですが、申告は2か月以内です。
その間に決算修正やら申告書やら作成して、完成させるのです。
しかし4月1日から新年度は始まっていますので、4月1日から弥生会計で始めるには、
とりあえず決算修正でも変更はめったに起きない、
現金・預金関係や決算修正に該当しない他の科目残高を登録しておいて、4月1日から会計データを入力するのです。
とりあえず仮の残高で開始するということです。
そして決算が確定し、各科目の残高がはっきり決まった時点で、各科目残高の
開始金額を入力すると、弥生会計はきちんとした残高を再計算して表示します。
別な方法としては、決算確定してすべての科目残高がはっきりした時点から入力するという方法もあります。
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